INFO&COLUMN
お知らせ&コラム
HOME > お知らせ&コラム一覧 > お知らせ&コラム詳細
Column
25/5/30
オリジナルビール「YURUM(ゆるむ)」の味わいとコンセプト

目次
この記事を音声で聞くには ▶ をクリック
今日はオリジナルクラフトビール「YURUM(ゆるむ)」を飲んで食レポをやってみようと思います。実は食レポは苦手で美味しいしか言えない僕ですが、頑張ってお伝えしてみます(笑)。
YURUMの味わい
ワイングラスに注いでみると、泡がきれいでビールは深いオレンジ色をしています。ビールとしては濃いめの色です。
仕込みに行った時のホップのよい香りが漂いますね。飲んでみると苦みがふわっとしていて刺激は強くなく、香ばしさがあります。最後の方に甘い香り、キャラメルのような香りがして個性があります。
このビールのOEMをお願いしているのは、福津市のミチクサ醸造所さんです。ミチクサ醸造所さんは「FOC(フォク)」という自社ブランドのクラフトビールを作られていて、FOCにはホワイト、ブロンド、アンバーという3種類のフレーバーがあります。YURUMは琥珀色で黒ビール系のアンバーに近い香りがします。
一日の仕事を終えた後に飲んで、疲れを癒してゆるくなるビール。真夏の暑い中からエアコンの効いた部屋に帰って冷蔵庫を開けてゴクゴクと飲むというより、ゆっくりとしたタイミングで飲むのがおすすめのビールです。
YURUMはもともと強烈な個 性は求めない方向で作ったビールです。食事にも合わせやすく、魚よりは肉っぽいお料理に合います。肉じゃがのように醤油を使った和食や、お魚でもマグロのお刺身などが合います。
泡のきめが細かくて、美味しいものができあがりました。本当に狙い通りに美味しくて嬉しくなります。勝った!(笑)

最初のロットで仕込んだのは130本ぐらいです。通販で販売している6本セットだと20セット程度でなくなってしまう量なんですよね。
先日第2弾ロットを仕込んできました。季節の違いでの変化を知りたくて第1弾と同じレシピで仕込みましたが、今後レシピを変えていく可能性もあります。「もうちょっとこうしたい」みたいなことを調整して、理想のビールに近づけていくような感じです。ミチクサ醸造所の江藤さんは「レシピを育てる」という言い方をされていました。
YURUMのコンセプト
このオリジナルクラフトビール「YURUM(ゆるむ)」で提供したいのは、「ゆるむ時間」です。飲む人にゆるんでほしい、そういう時間を演出するビールとして存在してほしいと思っています。
通販サイトのサブキャッチは「大切なあの人に、ナマケモノのようなリラックスタイムを」。
僕の場合、その筆頭はマダムです。仕事をしながら家庭のこともいろいろやって、なかなか落ち着く時間がないかもしれない世の中のお母さんたち。YURUMを飲むことでちょっとゆるんでリラックスする時間をもってもらえる、そういったビールになればいいなと思って作りました。

奥さんが楽しそうだったり、お母さんがご機嫌だと、家庭そのものが平和で旦那さんも子どももハッピーになりません?お母さんがムードメーカーなご家庭は多いんじゃないかなと思います。
家庭って小さな世界だなと思ったら、オッタン家で世界平和という概念が生まれまして。子どもたちにも「世界平和のためにお手伝い頑張れ」なんて会話が日常的に行われています。
ネガティブな意味で母親の機嫌をとろうとかそういうことではなくて。お母さんの負担になっている部分はみんなで軽減してみんなでハッピーになろうよと、そういう考え方で作った「世界平和のためのビール」だったりします。
例えば篠栗町内すべての家庭が平和であれば、篠栗町は平和な町ですよと。福岡県内すべての市区町村が平和であれば福岡県は平和であると。日本のすべての県が平和であれば日本は平和だよと。
大きく言えば世界中の国がすべて平和であれば世界は平和になるよねと。これは極端な話ですが、例え話として僕が子どもたちに言っていることなんですよね。なので、世界平和と大きなことを言ってますけど、要は家庭内がすごく平和だったらみんな笑顔で過ごせるよねという話です。
パートナー、ご家族、仲間、「大切なあの人」と一緒に飲んだり、ギフトとして贈ったりしてもらえると嬉しいです。もちろん、自分自身も大切な人の中に含んであげてくださいね。
YURUMのラベルデザイン
皆さんに愛されるビールになるために、やっぱり見た目も素敵なものにしたいなと。もちろん僕にデザインなんかできるわけもないので、グラフィックデザイナーの藤井雄太さんとペン画アーティストの日高あゆみさんにご協力いただき、デザインチームを組むことにしました。
あゆみさんの動物の絵がすごく素敵で、マダムに好きな動物を聞いてみたら「ナマケモノ」と。ナマケモノってゆるむイメージにピッタリだ!ってことでナマケモノをモチーフにすることに決まりました。
ぶら下がったナマケモノの体に草が巻きついていたり、花が咲いていたり、あゆみさんのセンスが発揮されてすごくかわいい絵になっています。
ラベルはアルファベットのUの形をしていて、その形状に合わせてYURUMのロゴが入っています。もうめっちゃいいラベルなんですよ。めっちゃゆるんでるんです。ラベルだけ見てもほんわかした気分になるんじゃないかなと思います。そういうラベルにしたかったので、本当に楽しい制作過程でした。

YURUMのスペック
内容量は330ml、小さめの瓶ですね。世の中のクラフトビールは大体この瓶で作ってあるかなと思います。アルコール度数は4.5%、国産ビールの平均的な度数です。酒税法の分類では発泡酒になります。

分類を決める要素の1つが麦芽の使用比率で、麦芽の使用率が50%以上はビール、50%未満は発泡酒という分類になっています。
分類を決めるもう1つの要素が副原料です。主原料は麦芽、ホップ、水。それと別に副原料として決められたものがとうもろこしとか何種類かあります。ビールの副原料は麦芽の重量の5%までしか使ってはいけません。その決められた以外の副原料を使ったり、5%より多い割合で使うと分類は発泡酒になります。
でもこれって日本だけで、世界的には日本で発泡酒と分類されるものもビールとして流通しています。
なんとなく日本での発泡酒のイメージってビールの廉価版というか、安いやつというか、あまり質のよくないもの、ビールの偽物のような感じで思われているような気がします。
実は全然そんなことはなくて、世界的に見るとどちらもちゃんとビールです。むしろ発泡酒の方がより個性を出しやすかったりします。例えば決められた以外の副原料を入れることでその副原料の風味が効いたものになったり。色んな副原料を使うことで味の可能性が広がります。
そういう遊びがあるのが発泡酒のいいところで、質の良い悪いという話ではないんですよね。日本の税法上仕方なく分けられているぐらいの感覚でいたらいいと思っています。
YURUMは麦芽の使用率は50%以上ですが、決められた以外の副原料を使っているので発泡酒の分類になっています。なので商品名も例えば「オッタンビール」なんてのはNGなんです。分類がビールではないから。「YURUM(ゆるむ)」という名前が最高なので問題なしです!
YURUMが飲める場所と価格
もちろんオッタントットのお店で飲めます。買って帰ることはできません。このへんもお酒販売の法律がいろいろあって、小売の免許は持っていないのでお売りできないんです。ただネット販売の免許は取得したので、ネットショップでご購入いただけます。
お店で飲んでも通販で買っても1本1,200円です。ネットショップでは6本セット+送料になります。ネットショップで1本1,200円のビールに送料1,000円みたいなのはあんまりだなと思って、6本セットでの販売になりました。
やっぱりちょっと1,200円高いなと僕も思うんですけど、最初のロットで130本作って、全部売っても黒字にはなりません。小ロットということと、初回製造時には色々な費用がかかりますしね。
第2弾、第3弾と仕込んでその都度コンスタントにちゃんと売れていけば、後々黒字化していく想定をしています。その辺もご理解いただければ有り難いです。
今は初回ロット分は完売していまして、次のロット分が7~8月くらいにお出しできると思います。楽しみにお待ちください!
