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26/10/30
ビストロで何をどう注文する?オッタントットの楽しみ方はコレだ!

目次
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今日はオッタントットの楽しみ方についてお話ししようと思います。
というのも、お店に来 られてメニューを見ながら「何を注文したらいいのかわからない」とおっしゃる方が時々いらっしゃるんですよね。メニューを上から下までずーっと眺めているんだけど、目が滑っているというか、見てはいるけど読んでいない感じ。
でもこれ、なんとなくわかるんですよ。僕自身も難しい書類をパッと見せられた時なんか、読んでいるつもりで目だけがサーッと滑ってしまうことってあると思うんです。
そんな方のために、今回はオッタントットに来たらどうやって注文すればいいのか、ちょっと予習してみましょう!ということでお話ししていきます。
食べたいものを食べたいだけ!それがビストロの楽しみ方
いきなり結論から言いますと、食べたいものを食べたいだけ食べよう!いや、それじゃ何の解決にもならんだろうと言われそうですね(笑)。でも結局ここに行き着くんですよ。ちゃんと説明していきますので、ひとまずお付き合いください。
オッタントットは「ビストロ」というスタイルで営業しています。ビストロについては以前もお話ししているんですが、僕は単なる飲食店の業態としてのビストロではなく、フランスの食文化としてのビストロが好きなんですよね。
僕がイメージするビストロは、普段着で気軽に立ち寄れて、肩肘張らずに美味しい料理とワインを楽しめる場所です。仲間たちとワイワイしながらしっかり食べて飲むのもいいし、一人でサクッと晩ごはんを食べに寄るのもいい。
地元の食材を使った、家庭料理の延長のようなシンプルな料理。プロが作る家庭料理みたいな感じですかね。飽きがこなくて、シンプルだけど抜群に美味い、クオリティが高い料理です。
そしてオーナーやシェフ、スタッフとお客さん、あるいはたまたま居合わせたお客さん同士で会話が生まれたりする。そういう人と人との交流の場としても機能している。それが僕の思うビストロなんですよね。
そこでの食事は、基本的にアラカルトです。今日はちょっとだけでいいなと思えばちょっとだけ食べればいいし、今日は腹減ったぞ!と思えばいっぱい食べればいい。食べたい料理を、食べたい分だけ自分で選んで注文する。そういうスタイルですね。
もちろんビストロにもコースを提供するお店はあります。僕はフランスに行ったことがないので、実際に体験したお店や読んだ本、文献から想像している部分もあるんですが、コースだけのお店もあると思います。
その辺の話は後ほどするとして、僕が基本にしたいのは、やっぱりアラカルトで自由に楽しむスタイルなんです。

メニューが多いのは、好きな料理を選んでほしいから
常連さんなら「いつものあれで!」と毎回同じ料理を食べるのもいいし、「今日はちょっと違うものを食べてみようかな」と冒険するのもいい。
シェフと話しながら「今日はこれがおすすめだよ」「じゃあ、それちょうだい!」なんてやり取りがあったりするのもいいですよね。
僕としては、そういうお店になれたらいいなと思っています。
この間、知り合いから「メニュー数がけっこう多いよね」と言われたんですよ。僕自身は、もっと多いお店もあるし、まだまだだなと思っているんですが、人によっては多く感じるんでしょうね。
ただ、メニューが多すぎると選ぶこと自体がストレスになるという話もあります。ジャム理論とか ね。実際、選ぶのが苦手なお客さんもいらっしゃるので、あまり増やしすぎるのも良くないなとは思っています。その辺のバランスを見ながらやっているところではあります。
じゃあ、なぜそれなりの品数を用意しているのか。それはやっぱり、「お客さん自身に好きなものを選んでほしいから」なんですよね。
コース料理って、基本的にはお店側が料理を決めるじゃないですか。プリフィックスという、ある程度好きな料理を選んでコースを組み立てるスタイルもありますけど、それでも選べる範囲は決まっています。
もちろん僕も、食べに行く側として「このお店のコースを食べたいな」と思って注文することはあります。ただ、料理人としては、自分が決めた料理をお客さんに押し付けるようなことはしたくないんですよね。
別にコースを 出している料理人がみんな押し付けているわけじゃないですよ。そういう意味ではなくて、僕自身がお客さんに選んでもらうのが一番いいと思っているタイプなんです。
だからこそ、アラカルトで自由度高く楽しんでもらいたいんですよね。
コースとアラカルト、どっちを選ぶ?
ちょうどこの話をしている日に、知り合いから予約をもらったんです。奥さんと小さなお子さん2人の4人家族で、お子さんたちはまだ一人前をしっかり食べるような年齢ではないんですが、家族で食事に来たいと。
それで「プリフィックスのコースにしようかな」という相談があったんですよね。僕の返答は「コースでもいいけど、あんまり意味ないかもよ」でした。自分で用意しているコースなのに、何を言っているんだという話なんですけど(笑)。
オッタントットのプリフィックスコースは、サラダ、スープ、パンが付いて、パスタとメイン料理をメニューから好きなものを選んでもらうスタイルです。つまり、自分で選べる料理はパスタとメインの2品なんですよね。
コースなので基本的には一人一皿。夫婦で分けて食べてもらっても全然いいんですが、そもそも一人分の量なので、分けるほどの量じゃないんです。
それをちまちま分けながら食べるのも、僕だったらちょっと嫌だなと思うし、選べる料理が2品だけというのも物足りない気がするんですよ。だったらアラカルトの方がいいんじゃない?うちはそういう感じのお店だから、という話をしました。
結局「お店に行ってから決めます」ということになって、実際に来店された時にはアラカルトを選ばれました。そしたらけっこう食べたんですよね。6品、7品、もしかしたらもっと食べたかもしれません。ほら、そんなにいろいろ選んでるじゃん!って(笑)。
コースにしていたら基本的に2品しか選べなかったわけです。もちろん追加注文したかもしれませんけどね。でも、実際に食べたいと思って選んだら6品も7品もあるわけですから、だったら最初からアラカルトで良くない?と僕は思うんですよね。
フランス料理だからコース、とは限らない!
フランス料理といえばフルコース、最近はイタリアンもコース料理、みたいなイメージを持っている方も多いと思います。
でもフランスにもイタリアにもスペインにも、日本でいう居酒屋のようなお店は当然あるわけですよ。ビストロだったり、バルだったり。
日本でも、懐石や割烹のようなきちんとした和食のお店に行けばコース仕立てで料理が出てきますが、居酒屋では食べたいものを自由に注文しますよね。
居酒屋だって学生向けの安くていっぱい食べられるお店もあれば、大人向けのちょっとこだわったお店もある。ピンキリです。
外国でも同じように、ビストロには安価なお店もあれば、ちょっといい感じのお店もあるわけです。そういう多様性があるんだよ、ということも知ってもらえたらいいなと思います。
オッタントットでも、基本的にはアラカルトで好きなものを注文して、好きなだけ食べてもらうのがおすすめです。

3~4人ならアラカルトをシェア!おすすめの注文内容
では実際にどう注文したらいいのか、具体的にお話ししてみます。
僕が一番おすすめするのは、3~4人くらいで来て、気になる料理をいくつか注文してシェアするスタイルです。最初から全部決めなくてもいいんですよ。足りなかったら追加するくらいのノリでいいと思います。
まずはサラダを食べておいた方がいいですね。それから前菜をいくつか選んでみましょう。魚のカルパッチョを食べたり、ローストビーフなんかもいいですね。
前菜を食べたら、次はお肉いっときますか!ポルケッタはもう名物になっていますから、ぜひ食べてほしいですね。ジビエなんかも食べてみると、新しい発見があるかもしれません。
そして次はパスタですかね。パスタはもう間違いないですから!

ここまで食べて、それでも足りなければ何か追加すればいいんです。
もう一品前菜が食べたいのか、ちょっとつまみがあればいいのか、もう一皿お肉を食べたいのか、お魚にするのか、パスタをもう一皿食べるのか。その時のお腹の具合と気分で決めてもらえればいいと思います。
ちなみにパスタは麺の茹で時間が12分くらいなので、注文してからもそのくらいで出せます。だから最初に全部決めてしまわなくても、後から追加してもらって全然大丈夫です。
そして最後はデザートもいっちゃいますか!そんな感じで楽しんでもらえたらいいんじゃないでしょうか。
お一人様でも気軽に!ビストロセットがおすすめ
オッタントットにはお一人で来られるお客さんもけっこういらっしゃいます。お一人だったら、僕としてはビストロセットで決まりじゃないかなと思っています。
ビストロのコースのスタイルに近いものですね。今のところデザートは付いていなくて、前菜とメイン料理を好きなものから選んでもらうセットです。
価格は3,300円に固定していて、対象メニューの中から何を選んでも基本的には同じ価格です。ただし、料理によってはプラス料金がかかるものもあります。こういうスタイルも、ビストロではよくある形ですね。
もちろん、一人でパスタだけ食べたいというのも全然いいと思います。
ほかにはソロワインセットという、おつまみの盛り合わせとワイン一杯がセットになったものがあります。こちらは2,200円です。

それから、まだこれからブラッシュアップしていきたいと思っているところなんですけど、お一人様向けにハーフサイズのメニュー表も作ってみています。ハーフサイズなら、サラダを食べて前菜を食べて、メインやパスタまで、いろいろ楽しめるかなと思います。
価格は半額とまではいかないんですが、通常のだいたい3分の2くらいに抑えていますので、こちらもおすすめですね。お一人でも、いろんな料理を楽しんでほしいですから。
記念日ディナーは、ちょっと特別なフルコースで!
普段はアラカルトをおすすめしていますが、例えば「今日は結婚記念日」というような時は、フルコースがいいんじゃないかなと思います。オッタントットのフルコースは、お一人様8,800円です。
リピーターさんもけっこういらっしゃって、僕も頑張って作らせてもらっております。
前菜はその時の仕入れや僕の気分にもよりますけど、小さなお皿で3~4皿ほどお出ししています。そこからスープとパン、パスタ、お魚料理、お肉料理、デザート、最後にコーヒーまで付くという内容です。

やっぱり特別な日って、ちょっとおしゃれをして、いつもとは違う気分を味わいたいということもありますよね。そういう時にはフルコースもいいと思います。
ただ、記念日でも何でもない普通の日なら、やっぱり僕はアラカルトが一番オッタントットの魅力を感じてもらえるんじゃないかなと思っています。
ワイン選びに迷ったら?「おまかせ」でいいんです!
料理と同じように、ワイン選びで迷う方もけっこういらっしゃいます。そりゃそうですよね。ワインって種類が多いじゃないですか。
ラベルを見れば産地やブドウの品種、年代なんかの情報はわかるんですが、実際に飲むまで味はわからない。自分に合うかどうかもわからないし、そんな中で一生懸命選ぶってけっこうストレスだと思います。
なのでオッタントットでも、あまり自分で選ばない方は多いですね。「よくわかんないから、おまかせで!」「今開いてるボトルでいいよ!」そういう感じで委ねてくださる方もいらっしゃいますし、僕はそれでいいと思っています。
情報をいくら眺めたところで、飲んだことのないワイ ンの味がわかるわけではないですから。
オッタントットではワインの価格帯をだいたい4段階くらいに分けているので、まずは予算で選んでもらうのがいいかなと思います。
あとは面倒だったら、おすすめで!とか、開いてるやつで!とか言ってもらったら、こちらもやりやすいです。
オッタントットのワインはだいたい飲みやすい
ワインにあまり慣れていない方ほど、ちょっと抽象的な注文の仕方をされることがあります。例えば「甘くないやつで」とか「飲みやすいので」とか。
オッタントットで選んでいるワインは、基本的に果実味を感じる、ジューシーなタイプが多いです。
赤ワインでも、イタリアのバローロとか、フランスのボルドー、カリフォルニアのしっかりしたタイプのような、どっしり重たいワインはあまり置いていません。
フランスだったらブルゴーニュとか、軽めというのもちょっと違うんですが、気軽に飲めるタイプのものが多いですね。
基本的にどれを飲んでも果実味を感じるし、そんなに重くない。 料理にも合わせやすいように選んでいます。なので基本的に全部飲みやすいです。逆にフルボディのワインをと言われると、うちにはあんまりないなぁ、という感じです。

ある時、「白ワインが飲みたいんですけど、甘めのやつがあったらお願いします」と言われたことがありました。その時ちょうど、食後酒として飲むような甘い白ワインがあったんですよね。甘いのがいいんだなと思ってそれを出したら、「思ったより甘くてびっくりしました!」と。
でも、これも難しいところで。例えば甘さの度合いが10段階あるとして、お客さんは3くらいの甘さをイメージしていたのに、僕が8くらいの甘さのものを出してしまったら、そりゃびっくりしますよね。同じ「甘い」という言葉でも、人によってイメージが全然違うんです。
こういうギャップが起きたりするので、ワイン選びって難しいなと思います。だからなおさら、価格帯で選んでみたり、おすすめを頼んでみたり、何杯か飲みながら自分の好みを探してみたりするのがいいと思います。
オッタントットのワインは料理に合わせやすいものを中心に選んでいますので、あまり難しく考えず気軽に頼んでもらえたら嬉しいです。
好きな料理とワインを、好きなだけ!がオッタントット流
僕が食事に行って楽しいと思うのは、アラカルトで好きな料理をちょいちょい頼んで、ワインを飲んで、みんなでケラケラ笑っているような時間なんです。
コース料理って、どうしてもちょっと肩肘張っちゃうところがあります。もちろんそれがいい時もあって、記念日なんかはそういう特別な気分を楽しむのもいい。
でも、そうじゃない時はもっと自由でいい。食べたいものを食べたいだけ食べて、好きなワインを飲んで、楽しく過ごしてもらえればいいんです。
ということで、最初に戻りますが、「食べたいものを食べたいだけ食べよう!」これが僕のおすすめする、オッタントットの楽しみ方です!





